住宅探しをしていると、
「価格」
「間取り」
「立地」
「通勤時間」
ばかりに目が向きがちです。
私自身もそうでした。
しかし今回、オファー寸前まで進んだ物件を見送ることになり、改めて感じたことがあります。
それは、
物件そのものだけでなく、その物件にまつわる背景も確認するべきだ
ということです。
英国では、売主やエージェントから積極的に全ての情報が共有されるとは限りません。
そのため、私が今後の内見で必ず聞こうと思っている質問があります。
“Is there anything else that we need to know about this property?”
(この物件について、購入判断に影響するようなことで、他に知っておくべきことはありますか?)
非常にシンプルな質問ですが、意外な情報が出てくることがあります。
もちろん、全てのことを教えてもらえるとは限りません。
しかし、真剣に購入を検討している買主であれば、この質問をして損はないと思います。
実際、今回の物件でも、価格や立地、間取りでは見えてこなかった情報がありました。
その情報を知ったことで、
「買うべきか」
ではなく、
「本当にこの物件でなければならないのか」
という視点で考え直すことができました。
条件にはかなり合っていた
今回検討していたのは、Oxford近郊のファミリー向け住宅でした。
- Freehold
- 庭あり
- 駐車場あり
- Oxfordへのアクセス良好
- 予算内
ということで、かなり有力な候補でした。
実際に現地も見学し、「ここなら住めそうだ」
と思える物件でした。
不動産は建物だけではない
購入を検討する際、
サーベイ
洪水リスク
学校
治安
周辺環境
などは調べる方が多いと思います。
私もこれまでは主にその視点で見ていました。
ところが今回は、調査を進める中で、
その住所に関連する過去の出来事が気になる情報として見つかりました。
もちろん、それだけで何かを断定することはできません。
また、現在の所有者や物件そのものに問題があるとも限りません。
しかし私は、
「もし将来売却するとき、自分が買主だったらどう感じるだろうか」
という視点で考えました。
不動産投資と実需は違う
投資物件であれば、「十分安ければ買う」という判断もあるかもしれません。
しかし今回は自宅候補です。
毎日帰る家であり、数年後に売却する可能性もあります。
その場合、価格だけで説明できないリスクも存在します。
例えば、
- 近隣住民が知っている過去の出来事
- インターネット上に残る情報
- 将来の買主の心理的ハードル
などです。
これらはサーベイでは見つかりません。
また、値引きで完全に解決できる問題でもありません。
「買わない理由」がある物件は買わない
家探しを始めてから、いくつかの物件を見送ってきました。
ある物件は競争が激しすぎました。
ある物件は傾斜地でした。庭の傾斜が強すぎ、ランドスケープを修正できる状態にはありませんでした。
ある物件は洪水リスクのある地域にありました。
今回の物件は、
建物そのものではなく、
住所に関するリスクが該当しました。
そして最終的に、
「無理にこの家である必要はない」
という結論に至りました。
英国住宅購入で学んだこと
今回学んだのは、
住宅購入は
「良い家を探す作業」ではなく、
「将来後悔しそうな理由を一つずつ消していく作業」
だということです。
価格が安いから。
立地が良いから。
内装がきれいだから。
それだけで決めると、見落としが出てきます。
むしろ、
- なぜ売るのか
- その住所にどんな履歴があるのか
- 将来の買主はどう見るか
まで含めて考えることが大切だと感じました。
まとめ
今回の物件は、条件だけ見れば非常に魅力的でした。
しかし、「少しでも気になる点が残るなら見送る」
という判断をしました。
イギリスでの不動産購入は日本円で少なくとも1億円前後の買い物です。
焦って決める必要はありません。

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